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ミュージカル『レ・ミゼラブル』舞台の特徴
2005-03-11 Fri 21:24
この作品の特徴をいくつか考えてみたい。


1、有名長編小説という土台


「レ・ミゼラブル」では知らなくても

「ジャン・バルジャン物語」

「ああ、無情」

というタイトルなら知っている人も多い。

実際、フランスでは日本で言うところの

桃太郎や金太郎のようなおとぎ話くらい有名で、

どこから話し始めても誰もがわかるほどだという。

日本でも、この作品が紹介されてから100年近くもたつ。

社会の底辺にいてもしたたかに生きようとする。

生きるということが、

どんなに辛いことか、

そしてどんなに素晴らしいことか

ユゴーはドラマチックに描いている。

大衆のシンボルともいうべき登場人物たちに

共感を感じる人は多い。



2、構成力・演出力


原作は2500ページほどもある。

これを3時間ほどの作品に仕上げる。

はっきり言って無謀な試みである。

物語を単にダイジェスト版にしたのでは

羅列的になってしまい失敗する。

いかに原作がおもしろくてもだ。

それがこの作品は些細な部分には

こだわらず思想という命題を貫いている。

主題さえ見失わなければ混乱しないという

基本原則を作品で示してくれている。

ダイジェストであってダイジェストでない。

超越したものを生み出せたから

世界を感動させることができたのだ。



3、音楽


この作品が日本にやってきたとき

当時日本では稀なこととして

オーディションによって俳優が選ばれ

一年もの準備期間を置いて上演されている。

なぜか?

この作品の音楽はいわゆるエンターテイメントの

浮き浮きするようなメロディではない。

むしろ、人の心根に響くメロディである。

また、ミュージカルでありながら

踊りのシーンは結婚パーティのシーンだけ。

上演3時間は芝居と歌で占められる。

つまり卓越した歌唱力と技量が無ければ

音楽で観客を感動させることが難しい。

それほど、この作品は音楽の比重が高く

また安直に取り組めないレベルの音楽だったのだ。



4、舞台装置


本当によくできているなと

いつも感心するのが、舞台の中心にあり、

ほぼ常時動いている大回転舞台。

これが長時間劇の進行をスムーズに

また無駄なくスピーディにさせている。

登場人物たちは、大回転盤が照明の届かない

ステージ後方に差し掛かったところで姿を消し、

その間に次の登場人物が回転盤に乗って現れる。

小道具も回転盤に乗せられてセットされる。

また、スラム街やバリケードのシーンなどの

大きな舞台装置は左右から押し出せれ

中央で接合すると完成する。

あっというまに戦場が出来上がるのだ。

当然、大回転盤に乗っているから装置を

演出に合わせて半回転させるなど自由に動きが出せる。

ジャベルールの飛び込むシーンは

橋が上へ上がることで演劇的に表現する。

大きなものから小さなものまで

ドラマに密着して装置が考案されているのだ。


































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