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「オペラ座の怪人」 ラウルの生き様
2005-02-09 Wed 14:33
「オペラ座の怪人」に関して

とうとう3回目になりました。


また観に行ってきたのです!

いろいろ考えたり

いろんな人のコメント読んだりして

確認したいことができたから。

完全に抜けていたのかもしれない。

そう思いました。

3重奏だったのにわたしは

ファントムとクリスティーヌしか

観ていなかったのかもと。


ラウル

彼のことを・・・。




以下ネタバレ含みます<(_ _)>






20050209122042.jpg




【なぜ、ラウルだったのか?】


アンドリュー版はラウルの回想として

物語が始まりそして、

ラウルがクリスのお墓をたずねるシーンで

終わります。

なぜラウルだったのか?



原作を一言であらわすと

『愛するがゆえの悲劇』ということになります。

壮絶な悲恋になるんですね。


でも、アンドリューが原作を読んだとき


「こんな美しいラブストリーだと予想していなかった」


という感想をもらしていたようです(映画パンフより引用)。

これが、舞台そして映画を生み出すキッカケになった言葉、

そして彼の「オペラ座の怪人」の原点なら


彼の「オペラ座の怪人」は断じて悲劇や悲恋ではない!


ということになります。




冒頭シーン、雪。

若き日とは比べ物にならないほど年老いてしまったラウル。

彼はオークションでサルのオルゴールを買う。

それは、‘あの日’の思い出の品。


‘あの日’を思い出しながら彼は

ある場所へ向かう。

そこは、彼の最愛の妻が眠る場所。

彼はそこであるものを目にする。


赤い薔薇と指輪。


彼はそこにオルゴールをそっと置く。

真っ白な雪の中に・・・。




わたしは『悲恋』と感じていた。

ファントムとクリスティーヌというより

ラウルにとって・・・。



しかし、アンドリューの想いは違った。

もっと重く、深く、そして大きかった・・・。



ファントムと恐れられ

最愛の人からは音楽の天使と

かつて呼ばれた男は

最愛の人からの愛で人生は生きるに値するもの

独りでも愛せるものということを悟った。



ファントムから愛された女は

彼女の初恋の人であり

彼女を心から愛する人と生涯を分かち合うことを誓った。

彼女の中に生まれた

ファントムへの消せない愛を封印して。


・・・


老ラウルにはすべてわかっていた。


彼女の生涯における自分への変わらぬ愛も献身も。

同時に

彼女の心の中にあったもう一つの愛の存在も。

そして

ファントムと呼ばれ

彼女が音楽の天使と呼んだ男の愛も想いさえも。


それでも彼は愛しぬいた。

生涯をかけて・・・。




アンドリューはどうやらラウルにものすごい十字架を

背負わせたみたいです。


わたしはクリスティーヌが

十字架を背負って生きたように

感じていました。

二人の愛の狭間で・・・。


ファントムが切なかった。

最後は愛で満たされていても

暗闇で生きつづけたであろう彼の人生が・・・。




でも、本当はラウルだった。

ラウルが背負った十字架は

おそらくほとんどの人が背負えないほど

大きく重いもの。

でも彼は生涯それを背負い続けた。

そのことを生涯通して誰一人として

話すことさえしなかったでしょう。



彼の背負った十字架それは

生涯かけてクリスティーヌひとりを

愛しぬくことだけじゃなかった。

彼女とファントムと呼ばれた男の間にある

永遠に消えない愛も想いもすべて含めて

生涯愛しぬくことだった。


ラウルにとって愛するということは

すべてを受け入れること。

その上で愛し続けること。

最後まで愛しぬくこと。


それとファントムと呼ばれたいう男が彼女に表した愛を

ラウルは真実だと心に深く理解したのだとも思います。

彼の想いさえ自分の中に・・・。


何いう深い大きな愛。やさしい愛・・・。




彼女が死んで彼は老いた。

抜け殻のように・・・。

それは全身全霊をつくして愛しぬいた一人の男の姿。

生涯を愛に戦い抜いた勇者の姿。




わたしは最後のシーンでこんなセリフが

聞こえてくるような気がしていました。


「彼女はいったよ。君は待っていたのだろう?

わたしは少し後から遅れていくことにするよ。

君も彼女も二人で話したいことが

たくさんあるだろうからね。


わたしも君に話したいことがあるんだ。

君ならきっと・・・。」




オルゴールと赤い薔薇、そして指輪。

何もかもすべて包み込んいく真っ白の雪が

わたしにはラウルの穢れ無き心に見えました・・・涙














『※妻の墓に、ファントムの大切にしていたサルの玩具を供える

ような人だから、人いちばい優しくて繊細だったのかも。

あのラウルの最後のシーンで、私はラウルって、

なんて愛情深い、できた人なんだろうと感動しました(泣)!!』

【こぶたのヘイブウさんのコメント引用】

こぶたのベイブウさん、あなたのコメントで

目からうろこ落ちまくりました。

感謝、感謝です<(_ _)>

ファントムとラウルって

本質では似ていたのかもしれないですね。

だからこそ成り立ったのかも・・・。



それにしても

マダム・ジリーはなぜあのオペラ座にいたのか?

アンドリューは何を示したかったのか?


悪い頭で考えてひとつだけ思いついたのが

ラストの薔薇と指輪をお墓に置いたのは

彼女かも?ってことくらいかな。

ラウルはすでに彼女からの目配せで知っていた。

ファントムの行方(おそらくすでに亡くなっている)も

お墓にあるであろう彼の生涯の愛の証のことも・・・。

































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この記事のコメント
yuri♯さん、これを読んだら私の中で
ラウルの好感度がまた増しました!!
読みにこれて良かったです!!
2005-02-12 Sat 20:44 | URL | こぶたのベイブウ #8KgFCeC2[ 編集] | top↑
そちらのHPもよく読ませていただいてます。
わたしより知的な書き方で勉強になります。

またいきますね!^^
2005-02-16 Wed 17:14 | URL | yuri# #NqgXfLUo[ 編集] | top↑
真実の愛ってのは、ほんとうにまるごと、
良いも悪いも、受け止められるもそうでないも、
全てを自分の内にするものなのだと....。
切ないです...。
2005-02-19 Sat 23:23 | URL | ai #-[ 編集] | top↑
切ないですね。そして、愛には「責任」が伴う
ってことを認識させられます。

大切にしたい物語です・・・。
2005-02-20 Sun 06:54 | URL | yuri# #-[ 編集] | top↑
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