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Op.ローズダスト
2006-04-05 Wed 23:17
opローズダスト下


<あらすじ>

二〇〇六年秋、臨海副都心(お台場)、アクトグループの役員を狙った連続テロが起こる。実行犯は入江をリーダーとする「ローズダスト」を名乗る五人グループ。警視庁の並河は防衛庁情報本部の丹原と捜査にあたるうちに、丹原と入江との間の深い因縁を知る。かつて二人は防衛庁の非公開組織に所属し、従事していた作戦が失敗、二人が思いを寄せていた少女が死んだ。丹原を除く生き残った工作員たちはテロリストとなり、アクトグループ役員に天下った元上官に復讐しようとしているのだと・・・。

舞台は現代。混迷極まりない日本。かつては世界一安全な国と言われた国。未だにその”神話”にしがみつく国。しかし、状況は確実に変わっている。
外に目を向ければ、自衛隊のイラク派兵に始まる問題。北朝鮮拉致問題、「竹島」問題をはじめとする韓国との問題。中国の反日感情の高まり。それにアメリカとの問題さえも。
国内でも犯罪は低年齢化・多様化し、いまやどこにいても犯罪の犠牲に明日なるかも知れない実情。
ただ、誰もが自らの身に降りかからなければテレビの中の出来事と捉えているだけ。マスコミが視聴率のためだけに「煽る」作り物だとでもいうように。

「ローズダスト」はそんな現代日本に起こります。誰もが既存の価値観や、言葉にしがみついて生きているこの日本に。それは本の中で書かれている「古い言葉」かもしれません。
この物語は、「古い言葉」の呪縛に抵抗し、「新しい言葉」を手に入れようとする者たちの物語でもあります。「古い言葉」の呪縛を断ち切り、真の希望をもたらす「新しい言葉」は見つかるのでしょうか?

「古い言葉」と「新しい言葉」


それを見つけるために戦わなくていけなかった二人。それにときに反発、また理解しようとしながらささえた仲間たち。
福井さんの「市ヶ谷シリーズ」(勝手に命名)は、本当に毎回痛いです。ここまでしなければ?なぜここまで?って、いつも読みながら思います。
でも、そこまでしてもおそらくはまだ足りないのでしょう。
このどうしようもなく根深い大いなる悪意の前には・・・。
ただ、毎回少しづつだけど希望が見えるからそこが救いかな。
市ヶ谷シリーズと書きましたが、それぞれで見えた本当に小さな、
でも確かな希望が現実と結びついていったとき、確かに変わっていくと信じます。
世界をを変えてしまうような「新しい言葉」が生まれると・・・。


※「市ヶ谷シリーズ」とわたしが言っているは、「川の深さは」、「Twelve Y.O.」、「亡国のイージス 」、「6ステイン」(短編集)、そして、今回の「Opローズダスト」と続く作品。時間軸と設定が続いているので、自然発生的に連続作品としてファンには認識されてます。






<以下はネタバレ含む>※読んでない人は読まないように!ヽ(`Д´)ノ



朋希と一功、そして三佳。
二人の言葉を三佳が結んで、3人で創った新しい言葉「ローズダスト」
この真の意味と最後の空に舞う「ローズダスト」・・・。
今回、舞台が地理的にすごく知っている場所ばかりでもあり、読み終わって感じたことはこれは確かに起きたことだという実感。
別の次元の東京という同じ名を持つ都市で起きたことだという実感でした。
そして、敵味方に別れて戦うものたちは、一度は同じ夢を見たものたちなのです。
年齢層がかなり若いだけに読んでていつもよりツラかったな。
おそらく「ココ」にいなければ、ありふれた日常に泣き、笑いしていたはず。「ココ」にいたために、己の存在をかけて戦わなければならなくなったのだから。
お互いに心の底では解りあっていたはずなのに、だからこそお互いの存在を意識できていたはずなのに。
若いが故に、自分ではどうしようもない運命がわかっていたために起こ
った悲劇。それはとてつもない波紋になってしまう。

みんな不器用過ぎだよ。
でも、すごくよくわかるよ。気持ちが心が。
だから哀しいんだ。だからこんなに切なくなるんだ。

お台場に咲き、舞ったローズダストは、人の未来の希望の花だと信じています。だって、みんなの希望を背負ってこれから生きるであろう男の名前は、『朋希』だから・・・。












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